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ユネスコスクールとは?

ユネスコスクールは、1953年、ASPnetUNESCO(Associated Schools Project Network)として、ユネスコ憲章に示された理念を学校現場で実践するため、国際理解教育の実験的な試みを比較研究し、その調整をはかる学校の世界的ネットワークとして発足しました。2013年には60周年を迎えます。
世界180カ国で約9,000 校がASPnetに加盟して活動しています。
日本国内では、2012年9月現在、489校の幼稚園、小学校・中学校・高等学校及び教員養成系大学がこのネットワークに参加しています。
日本では、ASPnetへの加盟が承認された学校を、ユネスコスクールと呼んでいます。
ユネスコスクールは、そのグローバルなネットワークを活用し、世界中の学校と交流し、生徒間・教師間で情報や体験を分かち合い、地球規模の諸問題に若者が対処できるような新しい教育内容や手法の開発、発展を目指しています。
(ACCUユネスコスクール公式サイトより)

ユネスコスクールの4つの基本分野

1 地球規模の問題に対する国連システムの理解

貧困、飢餓、失業、エイズ、環境汚染、気候変動、識字、文化、ジェンダー(性差)、児童就労など、国連やユネスコの優先分野に関連する活動を実施します。
この分野では学生が、地域、国、国際的な側面におけるグローバル化や複雑化する諸問題と国連システムを理解し、問題解決のプロセスにおける国際協力の重要性を認識するよう促進します。
国際年、国際デーなども自分の住む地域や地球規模の問題を話し合う良い機会です。

2 平和・人権・民主主義

「世界人権宣言」(1948年)、「児童の権利に関する条約」(1989年)等を出発点として、学生の自らの経験のなかから、他者の権利だけでなく、義務や責任(人種差別、偏見、民主主義、相互の尊重、市民の責任、寛容と非暴力紛争等、人権に関連する問題)について意識を広げます。
人権デー(12月10日)は多くのユネスコスクールで行事として祝われています。

3 国際的理解

他国の学生または保護者、自国民、移民集団、大使館、他国の文化センター等と連携を取りながら、異なる習慣、伝統、価値観に対する理解を促進します。
社会がより多文化化、多人種化するなか、多様性の促進の重要性も増しています。有意義な異文化間の対話を築こうとユネスコスクールの教師や学生は国境、大陸、文化、言語を超えて連携し、誠実に取り組んでいます。
ユネスコスクールは学生が自身の起源について追求するよう促し、また他国の学生との情報交換を促進しています。多くの活動は地元の状況にも焦点をあて「多様性を通じて団結する こと」を提唱します。
情報交換やパートナーシップの構築、学校間 ・ 国同士の共同プロジェクトはユネスコスクール・プロジェクト・ネットワークの中核であり、下記の目標へとつなげていきます。
  ・他文化への理解や敬意を深める
  ・若者に自分たちの文化を学び自身の文化的背景、独自性を再確認するよう促す
  ・今日の地球規模の問題に立ち向かうための国際協力の必要性について意識を高める

4 環境教育

自分たちが住む地域が直面している環境問題(汚染、エネルギー、森林保護、海洋および大気に関する研究、土壌侵食、天然資源保護、砂漠化、温室効果、持続可能な開発など)を検討し解決の手段を考えるとともに、科学が人類の将来に果たす役割を考えます。